【#WeToo Japan】私も誰かのブランケットになれる。それは意外と簡単なことかもしれない。

今月3月3日、#WeToo Japan の発足記念イベントを開催しました。会場にはたくさんの方が来てくださり、とても嬉しかったです。
お越しいただいたみなさま、「行きたかったんだけどー…」と残念がってくれたみなさま、応援してくださる方がこんなにもいるんだということを目の当たりにし、私の中で「よし、やってやるぞ!」という勇気がムクムクと湧いてきました。

本当にうれしかった。
お越しいただき、ありがとうございました。
今回お会いできなかった方は、ぜひいつかどこかでお会いしましょう。

さて、今回はイベントに登壇し、詩織さんと会って改めて感じた「一緒に声をあげることの大切さ」と「実はそれってそんなに難しいことじゃないかもね」っていうことについて書いてみますね。

ついに詩織さんに届いたみんなの声

私が #WeToo Japanのオーガナイザー(発起人)となったのは『性暴力の被害者が救われる社会にするために、詩織さんと共に声をあげよう!』と題して始めたオンライン署名がきっかけでした。

詳しい経緯はこちら。

wezz-y.com

イベントの最初には、このオンライン署名で集まった24,745人+書面で集めた81人、計24,826人分の署名やコメントを印刷したものを詩織さんに渡しました。

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2万5千枚のブランケット

イベントの中で一番印象的だった言葉は詩織さんがイベントの最後で言ったこんな言葉でした。

イベント第一部のパネルディスカッションの終了時間になり、モデレーターの古田さんが締めの言葉を言い終わったときでした。
「あの、ひとつだけいいですか」と詩織さん。
そして、こう続けました。

「この署名を今この1時間程、膝に置いていたんですけどものすごいあったかいです。紙ってこんなにあったかいんだなと思って」
「いつも外にひとりで立って、プルプルってしてたところに本当になんかこうブランケットかけてもらったような気がして。この署名を膝に置いていたら2万5千枚分のブランケットが私の膝にある。と思って。すごいあったかいんです。ありがとうございました」


伊藤詩織氏「言わない方が安全」二次被害を恐れ「助けて」と言えない日本社会を変えよう! #MeTooの次のアクション#WeTooJapanスタート記念イベント18.3.3

(こちらの動画の4:30あたりから)

この言葉を聞いたとき、「署名を集めて本当によかった」と心から思いました。

詩織さんは「特別な人」ではない

詩織さんはイベントの中で「今まで人前に出るときは身構えて、裸で出ているような感じでした」とも言っていました。

でも、1度目の記者会見、2度目の記者会見、そしてその他メディアで見る彼女はいつでも毅然としていました。
私はそんな彼女はきっと「特別な人」で、私とは比べものにならない強い人なのだろうと心のどこかで思っていたんだと思います。

でも、隣で「2万5千枚のブランケットのよう。とてもあたたかい」と話す彼女を見て、はっとしました。彼女は特別な人ではないと。

詩織さんに限らず、人前でしっかりと発言する人は「すごい人、特別な人」で、そんなすごい人は「きっと大丈夫だろう」と思ってしまうことがあるのではないでしょうか。

SNSなどで本当にひどい言葉を言われている人たちがいます。それを見て「ひどいなぁ。大丈夫かなぁ」と思いつつも、大抵の場合、私たちは何もしません。それはどこかで「きっと大丈夫だろう」と思っているからではないでしょうか。

「この人は強そうだし、いつも言われているから慣れてるんじゃないのかな」と思っていませんか。私は今までどこかでそう思っていました。

でも、たぶんそんな人はいません。悪意ある言葉は他人が思う以上に人を傷つけます。端から見れば大したことのなさそうな幼稚な言葉でも、見えないところから石を投げつけられるように、ときには心を握りつぶされるように感じます。
彼女/彼らもきっと、私たちと同じように傷つき、心が折れそうになることがあるはずです。

そんな彼女/彼らに私たちができることはなんでしょうか。

私も誰かのブランケットになれる

署名を集める中で、よく目にした言葉がありました。

「私にできることはありませんが」
「私は何もできませんが」

本当にそうでしょうか。
そんなことはないと私は思います。

例えば、私が署名を集めたことについて「すごい行動力!」と言ってくれる人がいましたが、私がやったことって

  • change.orgでキャンペーンを立ち上げる(キャンペーン文を書く)
  • Twitterで拡散する(「◯万人まで集まったよ!」)

たったこれだけなんです。

ちなみに、私は今でこそライターとしてのお仕事をもらっていますが、署名を始めた当初はライターのお仕事もまだ始めておらずツテは一切ありませんでした。

でも、人によってはSNSを使ったり、何かを発信することはハードルが高い人もいますよね。でも、発信じゃなくても人の支えになることは充分可能だと思いますよ。

例えば、3日のイベントでの登壇は私は人生初のことで、「自分の喋ってること大丈夫かな?伝わってるかな?」という不安がありました。ですが、話しながら会場を見渡すと頷きながら話を聞いてくれている人が何人かおり、とても安心して話すことができました。もしその人たちがいなかったら、伝えたかったことが伝えられていなかったかもしれません。

でも、その人がやったことはただ頷いていただけです。

最後に

詩織さんはこうも言っていました。
「寒そうにしている人がいたら、ブランケットになってほしい。みなさんも誰かのブランケットになれるんです」

誰かのブランケットになることは、実はそんなに難しいことじゃないかもしれません。
3月3日のイベントでは来てくださったみなさんに「声をあげた人をひとりにしないために今自分ができること」を考えてもらいました。

私が今自分にできることは「性差別・性暴力をなくすために発信をすること」です。

あなたが明日から、今日からできることはなんですか?