【note更新】だからわたしは自分が男性脳であると信じたかった

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だからわたしは自分が男性脳であると信じたかった

昔、両手を組んだときにどっちの手の親指が上にくるかでその人が女性脳なのか男性脳なのか判断できるという心理テストのようなものがあった。

中学生のとき、部活の後輩に「もにか先輩やってみてくださいよ」と言われて、パッと手を組んだ。
「えーっと、女性脳ですね!」と後輩。

「あ、ちょっと待って。組んでって改めて言われたら分からんくなったわ。もっかいやるわ」

もう一度手を組む。
もちろん、さっきとは逆に。

「あ、こっちが普通やわ。無意識で組んだらこっちやな」

今になって思えば、いやバレバレだろ恥ずかしいわ。と笑えてくるんだけど。あのとき後輩はどう思ってたんだろう。あーはずかし笑

私はその後、本当は違和感のある組み方を”自然に”できるように練習した。何度も両手を組んで、男性脳だと判断される方の親指が上にくることで安心した。

「私は男性脳だ」

私は女みたいにヒステリックにならない

一時期、「女性脳、男性脳」系の本にもはまっていた。
そういう本の「女性脳の人はこういう行動をする。男性脳はこういう行動をする」という記述を読んでは「あーこれやわ。男性脳やわ。わかる。言われてみればわたし男性脳的な行動するもんな」とウンウン頷きながら読んだ。

自分が男性に近い考え方であるということで、ものすごく安心した。
私は女みたいにヒステリックにならない。
私は男みたいに論理的にものを考えられる。

なんてバカだったんだろうと今では思う。
女性が論理的にものを考えられないなんてことはない。
男性だろうがヒステリックな人はたくさんいる。

でも、政治家も男ばっかり、社長だって男ばっかり、歴史で習う偉人も男ばっかり、女性の首相はいない、天皇にもなれない。

なんかすごそうな人たちは男ばっかりだった。
だからわたしは自分が男性脳であると信じたかった。
身体は女かもしれない。でも脳みそは、男なんだと思いたかった。

バカだったなーと思う。
でも、そう思っていた昔の自分を責めることはできない。